Prismizerの再現と応用(Ableton Live)

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Bon Iverでお馴染みのPrismizerを再現する方法はRedditを調べればいくらでも出てくるので、あまり書く価値もないとは思うが、アンビエントセットを組むに当たってちょっとした応用を思いついたのでメモしておく。
 

Prismizerの仕組み

Prismizerは、入力されてきた音のピッチを検出して、入力音を検出されたピッチを基準に、別途入力されたMIDIノートにあわせてリアルタイムピッチシフト出力する、という仕組みを基礎にしつつ、あとはもっと音を個性的にするためにオートチューンやらハーモナイザーやらの設定を追い込むと完成する。
ボーカルチェーンで使うのが一般的だが、別にモノシンセをぶっ込んでも普通のポリシンセとは違った面白い音になるし、楽曲やループを入力してうまいことVocoderで調整してあげるとそれはそれで面白い音になる(あまり整理された音にはならないけど)。
 

Prismizerのセッティング

ということで実践。記憶を頼りにノールックで書いてるので細かいところを間違えてるかも。冷静にルーティングを考えればわかるはず。

基礎編

用意するのはAudio TrackとMidi Trackを1つずつ。レコードアームを点灯させたM1を弾きながら歌えば気分はBonIver。
  • A1(出音はここから)
    • デバイスチェーン
      • Antares Autotune → Waevs Harmony( → OTTやリバーブをお好みで)
    • Waves harmonyはAntaresのHarmony Engineでもいい。MIDI入力を受け付けるハーモナイザーならなんでも良し。
    • Antares Autotuneの代わりに、Melda MAutoPitchを多重がけしてもそれっぽくなる。なんならAutotuneも多重にかけた方がそれっぽいかも。ソースに応じて適宜調整。
    • AudioInはお好きに。リアルタイムで歌いたいなら直接マイクを入力するか、別のトラックで音を整えてから入力するか。デバイスのレイテンシを鑑みてお好きにどうぞ。
    • レコードアームをOnにしておく。
    • ハーモナイザーの設定
      • 入力音・ドライをオフにする(オンでもいい)。
      • 入力音声を入力されたMIDIノートに応じてシフトして発声する設定にしておく。
  • M1(弾く用)
    • デバイスチェーンは空にしておく。
    • A1のハーモナイザーにMIDIを出力する(設定が見当たらないならM1に刺してるデバイスを消す)。
    • レコードアームを点灯させておく。

応用編:Prismizer for Synthesizer

シンセサイザーにかける場合はMidiトラックをもう1本追加する。モノシンセを無理やりポリシンセにする、みたいな感じ。同じコードを押さえてても、どの音がモノシンセに反応するかで音が変わる。
  • A1(出音はここから)
    • 基礎編と大体一緒。
    • ハーモナイザーの設定で入力音・ドライの出漁をカットしたほうがいいかも。
    • AudioInでM2を選んで、Off/In/AutoをInにする。
  • M1(弾くよう)
    • 基礎編と大体一緒。
  • M2(ボーカルの代わり)
    • デバイスチェーン
      • Scale → 好きなモノシンセ
    • Scaleはお好みのスケールとキーに設定する。Scaleはなくてもいいがシンセの音によってはないと破綻する。耳で判断して刺すかどうか考えるべし。
    • MIDIのInputをM1に。
    • off/In/autoはInに。
    • ミュートするかSends Onlyに設定

応用編:Prismizer for Song / Loop

楽曲やループにかけると、SamplerやSimplerとは違うやり方で「弾ける」ようになる。出音がかっこよくなるかは元のループやシンセの音、細かいセッティングに依存するのでなんともいえないけどハマるとすごい。
  • A1(出音はここから)
    • デバイスチェーン
      • Vocoder → Waevs Harmony( → OTTやリバーブをお好みで)
      • VocoderのキャリアをExternalに設定してM2を選択。その他の設定はお好み。
    • あとは基礎編と大体一緒。
    • ハーモナイザーの設定で入力音・ドライの出漁をカットしたほうがいいかも。
    • SessionViewやArrangementViewに好きな楽曲やループを配置して再生しておく。
    • ハーモナイザーの前段のエフェクトは、Vocoderじゃなくてもいい。
      • サイドチェイン機能のあるエフェクトがオススメ。
      • おすすめのVSTは、MeldaProductionのMMorph、MspectralDynamics、MGranular、MVocoderなど(たまたまライブ用のPCにMeldaのエフェクトしかいれてなかった)。
      • AbletonのShifterなどのMIDI入力を受け付ける系のやつも悪くないがルーティングが複雑化するし、その割にスイートスポット狭いのであまりおすすめはしない。
    • ハーモナイザーの前段のエフェクトはVocoderを消しても成立するにはするが、
  • M1(弾くよう)
    • 基礎編と大体一緒。
  • M2(Vocoderに入れるシンセ)
    • デバイスチェーン
      • Scale → 好きなポリシンセ(not モノシンセ)
    • あとは基礎編と一緒。
 
以上。お試しあれ。